3rdアルバムの発表を目前に、2019年にリリースした2ndアルバムについてあれこれ綴って参ります。
コンサート・ヴァリエーションズ/ジャン・バック
Concert Variations / Jan Bach
当アルバムの選曲において、こちらはすぐに決まった曲の一つ。学生時代からたくさんの事を学ばせていただき、想い入れの深い作品です。
レコーディングに向けての準備中、いくつかあった楽譜の不明点についてご本人に問い合わせることが出来ました。
すると質問への答えはもちろん、楽曲に対するアイデアや思いなど、会ったこともない若者(?)に対してメールでご丁寧にご教示くださり、本当に温かい方なんだなぁと感じました。
その後何度かメールのやりとりをさせて頂きましたが、日本での思い出やCDに対するこだわり等、楽曲そのものとは離れた事でもあれこれ綴ってくださり、氏のユーモア溢れるお人柄や音楽への愛の一部分に触れることが出来た気がして、本当にうれしかったです。
その後完成したアルバムをお送りするとやはりご丁寧にお聞きくださり、コンサート・ヴァリエーションズのことはもちろん、アルバム全体の事や新井の作曲作品の事まで、とても嬉しいコメントをたくさん頂戴しました。
その翌年、残念ながらバックさんはお亡くなりになりました(2020年10月)。
生前に演奏をお聞きいただけて、本当に光栄なことでした。
(ちなみに、この曲のレコーディングやバックさんとのやり取りがきっかけで、バックさんの著作権を管理しているアメリカのCimarron Music Pressともつながり、新井の曲を出版していただけるようになりました。)
ユーフォニアムとピアノのためのマスターピース。
ブックレットにも綴っていますが、この曲がユーフォニアムとピアノによる二重奏の地位を数段も引き上げてくれたのは自明の理です。
バックさん、本当にありがとうございました。
これからも大切に「コンサート・ヴァリエーションズ」を演奏させていただきます。
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